「みんなのDeliPa(デリパ)」は、本サービスをご利用いただいた法人のお客様インタビューをご紹介する企画です。
今回は、一般社団法人WheeLogの池田裕美さん(広報/写真左)、星佳代さん(総務/写真中央)、岩城一美さん(総務/写真右)、にお話を伺いました。
一般社団法人WheeLog 池田裕美さん(広報) 星佳代さん(総務) 岩城一美さん(総務) 《利用プラン》 デリパPlan“ミディアム” 《利用シーン》 オンライン懇親会 《利用人数》 23名
一般社団法人WheeLog(以下、WheeLog)は、車椅子ユーザーなどの「外出先での移動に困難を抱える方」をサポートする活動を行なっています。
車椅子でもあきらめない世界
池田さん「WheeLogが目指すのは“車椅子でもあきらめない世界”です。難病や事故など、何らかの理由で車椅子生活になると、どうしても外出を難しく感じてしまう方も数多くいらっしゃいます。私たちはそのような方々も外に出て楽しい時間を過ごせる社会にしていきたいと思っています。
活動の一環として、バリアフリーマップ『WheeLog! アプリ』の開発・提供を行なっています。アプリには車椅子で実際に走行したルートやおすすめスポットなどをユーザー同士で共有しあえる機能を搭載しました」
“外出先”は何も日本国内だけではありません。『WheeLog! アプリ』は地球上全てのエリアをカバー、10カ国語にも対応。まさに「車椅子ユーザーでも楽しめる世界」が表現されています。
新型コロナ下、全国各地をオンラインでつないだ「街歩きイベント」を実施
WheeLogの活動内容のひとつに、「街歩きイベント」があります。車椅子ユーザーと健常者の方々が集まり、車椅子に乗りながら散歩を楽しむイベントです。
池田さん曰く「外出時に気をつけるべき点(道の傾き、段差等)の他に、『車椅子ユーザーが入りやすい店』の発見など、車椅子に乗って初めて気づく街の表情」があるといいます。健常者の方々にも、「心のバリアフリーに気がつける良い機会だ」と好評だそう。
コロナウィルスの影響で街歩きイベントが困難に
普段は参加者50、60名が各班ごとに別れて街歩きをしていました。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、実施が困難に。そこで思いついたのが、「オンラインで各地をつなぐ街歩きイベント」でした。
池田さん「昨年、感染拡大が落ち着いた頃に、全国11会場で同時に街歩きイベントを行いました。地域ごとに2,3名のごく小規模なグループにわかれ、密にならないよう配慮し、各地の街歩きスポットを散歩しました。
そして各地をオンラインでつなぎ、会場間でリアルタイムに情報交換をしあったんです。『○○会場の皆さーん!』と呼びかけあったり(笑) とても楽しかったです。
“コロナだから”とあきらめることも多い1年ではありましたが、こんなに楽しいことができるんだなと新たな発見もありましたね」
直接会えなくても楽しい時間は過ごせる!総勢23名のオンラインパーティを企画
変化があったのは、街歩きイベントだけではありません。一昨年までは定期的に行われていたWheeLogの報告会もオンラインに切り替わり、メンバーが直接会う機会はなかったといいます。
星さん「昨年からボランティアの方も多数加わり、23名体制になりました。中には医療従事者や基礎疾患のある方、車椅子ユーザーもいるので、直接会うのはどうしても難しい。そんな中、代表から『みんなで楽しい時間を過ごしたいね!』と提案があり、オンライン懇親会の実施が決まったんです」
定期報告会のような真面目な雰囲気ではなく、カジュアルにみんなが楽しめる時間にしたい。代表の思いを形にすべく、総務チームの星さん、岩城さんが企画に乗り出しました。
岩城さん「『みんなどうしたら楽しんでくれるかな?』と色々考えましたね。実は私、地方に住んでいて、他の参加者も居住地域がバラバラなんです。でもDeliPaなら、全国どこにいてもみんな同じものが食べられる。これはチームの結束も強まるし、一体感を味わえるのでいいなと思いました」
こうして「チームWheeLog」 総勢23名のオンライン懇親会が幕を開けました。
何が届くかお楽しみ!DeliPaボックスがみんな喜ぶサプライズに
今回、星さんと岩城さんはどんな料理が届くのか、あえて参加者には伏せていたそう。当日DeliPaボックスを開封すると、みんな口々に「美味しそう!」「おしゃれな料理だね!」と喜びの声を寄せてくれました。
星さん「届いた料理を見て、カラフルなオードブルにみんなテンションが上がっていましたね。わざわざお皿にきちんと盛り付けて、写真を撮っていた方もいました。見た目がかわいいだけでなく、味も美味しいと大好評です」
みんなで同じ料理を食べて記念撮影をし、WheeLogのオンライン懇親会は和気あいあいとした雰囲気に。
岩城さん「実は今回のパーティをより充実した時間にするために、クイズ大会や運営各チームの表彰式を企画していたんです。このような出し物もみんな楽しんでくれましたね。代表への質問タイムでは、いつもはなかなか聞けないことも聞けたりして。笑顔の絶えない、にぎやかなひとときでした」
星さん「私も含めて参加者全員、オンラインパーティ向けのデリバリーサービス自体は知っていても、実際に利用するのは今回が初めてだったんです。『どんなものが届くだろう?』とわくわくして、とても新鮮でした。今後も様々なシーンで活用できたらいいなと思いますね」
いまも未来も、車椅子ユーザーが楽しく外出できる世の中に
新型コロナウイルスの感染拡大により、日本でも急速にオンライン化が進みました。会議や懇親会をオンラインで行う会社も少なくありません。星さんは「私たちの活動もオンラインを活用すれば、車椅子ユーザーも健常者も、はたまた距離も関係ない」と前置きをしつつ、活動の根底にある強い意志を語ってくれました。
星さん「昨年から全国的に外出自粛が呼びかけられ、誰しも気軽に外に出歩けない日々が続きました。その後感染拡大が収まり、今や街には徐々に人出が戻り始めています。でも、コロナ以前から変わらず、外出が困難な車椅子ユーザーの方々はいるんですね。
私たちはそのような方々のためにも、三密対策やソーシャルディスタンスなど様々な点に気を配りつつ、今後も活動を続けていきたいと思っています」
取材・文 佐藤優奈
WheeLog概要
WheeLogのミッション「車いすでもあきらめない世界」
難病や事故など様々な理由で車いす生活になります。車いすだと思うように動けずに消極的になってしまうこともあります。その状況を少しでも変えたいです。そしてWheeLog!を通して「車いすでもあきらめない世界」をみんなでつくりたいです。何が起こったとしても自分の持っている力を発揮し生き抜ける社会に!